2023年1月20日、厚生労働省が令和5年(2023年)度の年金額改定を公表しました。公的年金の受給額は、実に3年ぶりの引き上げに。
国民年金の満額(※1)は前年度よりも1434円、厚生年金のモデル年金(※2)は4889円アップしています。
受給額そのものは確かに増えましたが、ここ最近の物価上昇を考えると少し物足りないと感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
さらにいうと、実際に老後に受け取る年金額は現役時代の年金加入状況の影響を受けて人それぞれです。
老後の「ねんきん事情」は現役時代の働き方の影響を大きく受ける部分があります。そこで今回は、「厚生年金・国民年金」について、現在の受給額をながめつつ、その「差」についてもフォーカスしていきます。
※1 国民年金の満額:国民年金保険料を全期間(480月)納めた場合に受給できる年金額
※2 「平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で、40年間就業した場合の、老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))