株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、決算発表後の銘柄に動き

2017年7月26日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,050円(+94円、+0.5%) 4日ぶり反発
  • TOPIX 1,620.8(+3.8、+0.2%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,190.5(+3.4、+0.3%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:952、値下がり銘柄数:939、変わらず:133
  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13
  • 年初来高値更新銘柄数:117、年初来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は17億2,777万株、売買代金は2兆1,965億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場の上昇や円安進行などに加えて、第1四半期決算発表の本格化などを手掛かりとした売買が増加しましたが、活況とは言い難い状況のようです。今週予定されているFOMCの結果を見極めようという思惑が強いと見られます。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の序盤には一時+160円高まで上昇しました。しかし、その後は上値が徐々に重くなり、後場の半ばには一時+61円高まで上げ幅を縮小する場面が見られました。

結局、勢いを戻すことなく引けましたが、終値は4日ぶりの反発となり、3日ぶりに20,000円台を回復しています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、日経平均株価より上昇率は小さくなっています。

東証マザーズ総合指数は続伸、出来高は4日連続で1億株を割り込む薄商い

東証マザーズの出来高は8,655万株、売買代金は1,210億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、特に目立った材料はなかったため、出来高は4日連続で1億株を下回るなど低調な商いだったようです。売買代金は45日連続で1,000億円超となったものの、物色テーマの登場が待たれます。

なお、総合指数は小幅続伸となり、1,200ポイント回復が目前に迫ってきました。今後も個人投資家の資金流入が続くのかどうか、大いに注目されましょう。

三菱自動車など自動車株が上昇、安川電機は高値更新後に5日ぶりの反落

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅高となり、ファーストリテイリング(9983)も久々に堅調な値動きとなりました。

また、前日に決算発表を行った三菱自動車(7211)が急騰して3日連続の年初来高値更新となり、同じ自動車株ではマツダ(7261)も+5%超高となる急騰となっています。

その他では、日立建機(6305)が大幅高となり年初来高値を更新し、コマツ(6301)も大きく値を上げるなど、建機株が買われたことが目を引きました。

一方、前日に決算発表を行った信越化学工業(4063)は取引時間中に高値更新となったものの、その後は急落して安く引けました。また、同じく決算発表後のシマノ(7309)は一時▲10%超安の暴落となるなど、決算発表が大きな株価変動要因になっているようです。

その他では、今回の決算サプライズを牽引した安川電機(6506)が高値更新後に利益確定売りに押され、5日ぶりの反落となったことが注目を集めました。

新興市場では、インターネットインフィニティー(6545)が値を飛ばしてストップ高で引け、ASJ(2351)や比較.com(2477)などが急騰しました。一方、ドリコム(3793)が冴えない値動きのまま引けています。

青山 諭志