3. 【老齢年金世代】65歳以上・リタイヤ世帯「貯蓄額の平均は?」

では、65歳以上世帯の貯蓄事情を「リタイア世帯」だけに絞って確認します。

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

2021年の「65歳以上・無職世帯(二人以上世帯)」の貯蓄現在高は2342万円。2016年は2350万円と、直近5年間では金額に大きな変化がありません。

2021年の貯蓄現在高の内訳をみると、7割を通貨性預貯金と定期性預貯金が占めています。つまり、銀行などの預貯金中心ですね。

基本的に元本が保証される点で預貯金に信頼を寄せる人は多いでしょう。とはいえ低金利が続くいま、預貯金だけではお金を殖やすことには繋がりにくいといえます。

老後に向けた資産形成には、お金を「眠らせることなく」、活用する方法を検討していく発想も必要となりそうですね。