株式市場の振り返り-薄商いの中で日経平均株価は3日続落、売り買い材料なし

2017年7月25日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,955円(▲20円、▲0.1%) 3日続落
  • TOPIX 1,617.0(▲4.5、▲0.3%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,187.0(+4.9、+0.4%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:593、値下がり銘柄数:1,297、変わらず:134
  • 値上がり業種数:6、値下がり業種数:27
  • 年初来高値更新銘柄数:149、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は14億9,756万株、売買代金は1兆8,865億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日に続き衆院予算委員会の閉会中審査に注目が集まりましたが、特段新しい情報がなかったこともあり、積極的な売買は控えられたようです。出来高は15億株を下回り、売買代金は3日連続で2兆円割れとなる薄商いとなりました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後間もなく一時+60円高になる場面が見られるなど、反発して推移しました。しかし、前場の引け間際に一時▲34円安に急落すると、後場は前日終値を挟む攻防が続きました。

結局、小幅安ながら3日続落で引けており、終値は7月6~7日以来となる連日の20,000円割れとなっています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、全般的に売られた結果、日経平均株価より下落率が大きくなりました。

東証マザーズ総合指数は反落、出来高は3日連続で1億株を割り込む薄商い

東証マザーズの出来高は7,024万株、売買代金は1,102億円となり、いずれも前日より減少しました。大型株市場同様に新興市場でも模様眺めムードが強まり、出来高は3日連続で1億株を割り込みました。売買代金こそ44日連続の1,000億円超となったものの、活況な商いには程遠い状況です。

ただ、総合指数は小幅反発となり、1,200ポイント台回復を目指した底堅さを示したと言えましょう。今後も個人投資家の資金流入が続くのかどうか、大いに注目されましょう。

花王や任天堂が大幅安で冴えない中、安川電機は高値更新で4日続伸

個別銘柄では、花王(4452)が大幅続落となり、ライオン(4912)、資生堂(4911)、ピジョン(7956)など内需関連株も大きく値を下げました。

また、任天堂(7974)が大幅安となり、ハイテク株ではオリンパス(7733)やローム(6963)が下落して引けています。

その他では、昭和電工(4004)が▲5%超安の急落となり、今月いっぱいで東証1部から外れる東芝(6502)も同じく急落となりました。

一方、安川電機(6506)が再び急騰して年初来高値を更新し、これで4連騰となりました。また、ダイキン工業(6367)と信越化学工業(4063)がともに値を上げて年初来高値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)も堅調に推移したのが目立っています。

自動車株では三菱自動車(7211)が連日の高値更新となり、ホンダ(7267)も反発して引けました。

新興市場では、ASJ(2351)が値を飛ばしてストップ高で引け、Gunosy(6047)も値を上げて年初来高値を更新しました。一方、ビリングシステム(3623)は大幅続落となっています。

青山 諭志