1. 厚生年金「月30万円以上」受給者の割合は何パーセントか
2021年時点で、厚生年金を受給している人の全体数は約1618万人にのぼります。
こちらの表は、厚生年金の男女統一の年金受取金額とその人数をまとめたものです。
この表から、厚生年金受給額を「月30万円以上」もらっている人は、わずか1万4816人ということがわかります。
全体の割合としては以下の通りです。
1万4816人(厚生年金 月30万円以上の総数)÷1618万人(厚生年金の受給者総数)
=0.09%
したがって、全体の中で「月30万円以上」の高額受給者の割合は、0.09%しかいません。
この数字から、月30万円という年金を貰っている人はごく一部であることが分かります。
1.1 厚生年金と国民年金の過去5年間の平均年金受給月額
では、厚生年金の平均受給額はどのくらいなのでしょうか。参考として、国民年金の平均受給額も併せてご覧ください。
2021年(令和3年度)の厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は月額14万3965円という結果でした(なお、国民年金の平均受給額は5万6368円)。
この表から、過去5年間における毎月の厚生年金の平均受給額はおよそ14万円台で推移していることが読み取れます。
この年金平均額の14万円を軸に考えると、今回のケースである厚生年金の月30万円はおよそ2倍以上の年金額ですので、いかに「月30万円以上」が高額な受給額であるかが分かるのではないでしょうか。