長く働き続けるという選択肢も
長く働き続けること、給与収入を得ることができ、年金に頼らずに生活することも可能です。
総務省統計局「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」によると、65歳以降の就業率は以下のとおりです。
- 65~69歳:50.8%
- 70~74歳:33.5%
- 75歳以上:11.0%
約半数の人が70歳まで働いています。
厚生年金は、加入期間が長いと受給額が増える仕組みです。70歳までは厚生年金に加入できるので、70歳まで働けば受給額を増やすこともできます。
また、年金には繰下げ受給があります。
65歳で受給せずに、66歳以降75歳まで繰下げて受給する方法です。
繰下げ受給すると、1カ月あたり0.7%増額されます。75歳まで繰り下げした場合、増額率は84%で、その増額率は一生変わりません。
給与収入がある間は年金を受給せず、退職後に年金を繰り下げ受給することで年金額を増やせる場合もあります。
ただ、実際に得になるかは個人差があるため、慎重に検討しましょう。
執筆者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。