はたらく世代の場合、結婚や住宅購入、教育資金などさまざまなライフイベントを控えており、お金に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

また、40歳~50歳代に差し掛かると、次は老後の備えについて気になる年齢と言えるでしょう。

そこで今回は、老後生活の柱となる年金制度と男性の厚生年金に焦点を当てていきます。

【注目記事】厚生年金だけで【月平均25万円以上の年金収入】の羨ましい人は日本に何パーセントいるか

1. 国民年金・厚生年金の仕組みをおさらい

まずは日本の年金制度についておさらいします。

現在、年金と言われているものには、国が社会保障の給付として行う公的年金と確定給付企業年金や企業型確定拠出年金、個人型確定拠出年金(iDeCo)などの私的年金があります。

公的年金は2階建て構造になっており、原則20歳以上のすべての国民が加入し、基礎給付を行う国民年金と、それに上乗せして支給される厚生年金保険があります。

1階部分の国民年金(老齢基礎年金)は、国内に住む20歳から60歳までの方に加入義務があり、毎月の保険料は一律となっています(自営業者や扶養されている配偶者などが該当)。

また、国民年金の保険料や年金額には毎年度調整が入り、金額が変動します。賃金スライドや物価スライドをもとに改定率が定められ、その年の4月から適用されます。

2階部分の厚生年金は、国民年金に上乗せして、公務員や会社員などが加入する年金制度です。国民年金は、保険料の額も将来もらえる金額も定額になっていますが、厚生年金の場合は、給与額に応じた保険料を納めるため、将来もらえる年金額も、その給与額に基づいた金額になります。