4. 築古物件の投資を成功させるポイント

築古物件への投資では、特に物件の見極めが重要になるでしょう。購入物件選定をはじめ、成功させるためのポイントをご紹介します。

4.1 現地調査を念入りに行う

築古物件は、見た目以上に建物や設備が傷んでいることも少なくありません。購入後に想定外の費用がかかることがないよう、建物の状態や必要となるリフォームの規模を正しく把握することが大切です。

躯体の状態や水回りは見た目だけでは分からないことも多いため、可能であれば専門家とともに下見を行うことをおすすめします。

また、築古物件の中には、そのままでは建て替えができない再建築不可物件のケースもあります。該当する場合には、出口戦略も考えておく必要があるでしょう。

再建築不可物件に投資する際のメリット・デメリット・注意点とは

4.2 賃貸需要・立地を精査する

賃貸経営では、物件のあるエリアで賃貸需要が期待できることが必須です。
LIFULL HOME’Sの「見える！賃貸経営」を参考にしたり、地元の不動産会社に問合せたりして、エリアニーズを把握しておきましょう。
賃貸需要においては、築年数よりも間取りや利便性、家賃が優先される傾向が続いており、築古でも十分な設備が整っていれば入居は期待できます。賃貸ニーズの高い層を意識したリフォーム・運営を行うとよいでしょう。

なお、築古の場合でも駅近が大きなアドバンテージとなります。多少建物は古くても、最寄り駅が近いことを優先する入居者層があるからです。
物件周辺の生活環境確認も、可能であれば行うことをおすすめします。

4.3 リフォームの知識を身に付けておく

築古物件への投資ではリフォームで物件価値を高めることが有効ですので、リフォームの知識を身に付けておくと何かと役立つでしょう。
簡単な塗装やクロスの張替えなど自身でできる範囲のリフォームはDIYで行えば、リフォームコストを抑えることができます。
また、リフォームを専門家に依頼する場合にも、より適切な判断が行えるようになります。

4.4 十分な資金を確保しておく

築古物件は、購入後に修繕やメンテナンスなど想定外の費用が発生することも少なくありません。ギリギリの資金で物件を購入すると、必要な費用が捻出できず経営が破綻してしまうおそれもあります。
また、退去が出て次の入居までの時間が空いてしまい、キャッシュフローが悪化するリスクもあるでしょう。
いざというときのための資金を確保したうえで、投資を行うことをおすすめします。

4.5 セミナーを活用する

築古物件は物件種別を問わず、新築や築浅物件に比べると難度は高くなります。投資経験が浅い方は、不動産会社が主催するセミナーを活用してノウハウを学ぶこともおすすめです。すでに運用に成功している投資家から生の情報を手に入れることもできるでしょう。

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