3. 厚生年金の高額受給者への道は困難
今回は、いまのシニア世帯の年金受給額事情をみながら、厚生年金の受給額が「ひと月30万円超」の人の割合を見ていきました。
保険料を多く納めれば年金額が上がりますが、現在では上限があります。今の現役世代が将来30万円超の年金月額を目標とすることは現実的ではないといえそうです。
そもそも、年金の給付水準は物価や賃金を考慮しながら見直されますから、いまの給付水準がずっと続くとは限りません。加えて年金から天引きされる税金や社会保険料なども考慮していく必要があるでしょう。
老後の生活を豊かに過ごしたい方は、年金暮らしを支えるための蓄えをしっかり準備しておく必要があります。
とはいえ、低金利が続くいま、銀行などの預貯金の金利ではお金を増やすことには繋がりにくいのが現実です。そこで選択肢の一つに入れたいのが「資産運用」でお金を育てていく発想。
資産運用には元本割れのリスクが伴いますが、「長期・積立・分散」投資を心がけ、リスクを軽減しながらリターンを安定させていけるとよいですね。
参考資料
足立 祐一