専業主婦とパートの年金収入をシミュレーション

社会保険(厚生年金)に加入して働くと、将来受け取ることができる年金が増えます。

前出の3パターンの女性のうち、専業主婦と扶養内パートの女性は40歳以前も社会保険に加入していないとすると、年金は国民年金(基礎年金)のみになります。令和4年度の満額は77万7800円です。

扶養を外れて、年収180万円稼いだ女性は、年金がいくら増えるか計算してみましょう。

老齢厚生年金(報酬比例部分)

年収180万円(平均標準報酬額15万円)
15万円×5.481/1000×240ヵ月(20年)=19万7316円

19万7316円年金が増えます。

基礎年金(令和4年度の満額)を加えると、年金額の合計は97万5116円になります。

社会保険料の負担が増えた分は、年金額の増加となって返ってくることは忘れないでおきましょう。増えた年金額は生涯変わらないので、長生きすればするほど得をすることになります。