専業主婦とパートの老後までの収入をシミュレーション

ここでシミュレーションをしてみましょう。現在40歳の女性がその後の働き方によって、老後までに得られる収入と年金収入を計算してみます。

次の3パターンの女性（東京23区在住）を想定します。

  • 専業主婦（40歳以降も専業主婦を続ける）
  • 扶養内パート（40歳から60歳までパートで働く。年収100万円）
  • 扶養外パート（40歳から60歳まで社会保険に加入してパートで働く。年収180万円）

まずは老後までの収入のシミュレーションです。

専業主婦

0円

扶養内パート

年収100万円がそのまま手取りとなります。
※住民税は100万円以下の場合は非課税となります（東京23区の場合）

収入合計

100万円×20年＝2000万円
収入：2000万円

扶養外パート

年収180万円（月収15万円）の手取りの計算

  • 所得税：2万900円
  • 住民税：4万9200円
  • 社会保険料：28万1880円（令和5年度の保険料率で計算）
  • （内訳）
  • 健康保険料・介護保険料：8865円
  • 厚生年金保険料：1万3725円
  • 雇用保険料：900円

控除額合計35万1980円
180万円－35万1980円＝144万8020円（手取り）

収入の合計

144万8020円×20年＝2896万400円
収入：約2896万円

パートの収入にまったく手を付けず、全額貯金をしたとすると、扶養内のパートで年収100万円を得れば2000万円の貯金ができ、扶養を外れて年収180万円を得れば3000万円近い貯金ができることになります。