株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反発、売買代金はかろうじて2兆円超

2017年7月19日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,020円(+20円、+0.1%) 小幅反発
  • TOPIX 1,621.8(+1.3、+0.1%) 小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,176.9(+5.6、+0.5%) 5日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,136、値下がり銘柄数:760、変わらず:127
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:141、年初来安値更新銘柄数:18

東証1部の出来高は16億4,142万株、売買代金は2兆208億円(概算)となり、いずれも前日から減少しました。依然として積極的な売買は見られませんが、一部の値嵩株の取引が増加したため、売買代金はかろうじて2兆円を上回りました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後に一時▲52円安となる場面がありましたが、その後は徐々に下げ幅を縮小していきました。前場の半ばにはプラスに転換し、前引け前には一時+32円高まで切り返しています。後場は20,000円を挟んだ攻防となり、結局は20,000円を回復して小幅高で引けました。

反発とはなったものの、値幅(高値と安値の差)は約85円に止まり、膠着状態が続いています。なお、TOPIXも同じような値動きとなっています。

東証マザーズ総合指数は5日ぶり反発、売買代金は40日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は8,039万株、売買代金は1,155億円となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は減少しました。売買代金は40日連続の1,000億円超を維持しましたが、出来高は3日連続で1億株を下回るなど、盛り上がりに欠けた商いだったと言えます。

ただ、総合指数は5日ぶりの反発となり、下落基調にいったん歯止めがかかったと見られます。このまま再び1,200ポイント回復を目指すのか注目されましょう。

ソフトバンクグループが4連騰、花王やアステラス製薬など内需関連も買われる

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が値を上げて4連騰となり、花王(4452)が急騰して、アステラス製薬(4503)も大幅高となりました。

また、任天堂(7974)も急騰となり、オムロン(6645)も上昇して年初来高値を更新しています。その他では、昭和電工(4004)が急騰して年初来高値を更新したのが目を引きました。

一方、ファナック(6954)、富士フイルムホールディングス(4901)、TDK(6762)などが値を下げ、ファーストリテイリング(9983)は取引時間中に年初来安値を更新しました(終値は上昇)。

また、日産自動車(7201)など自動車株が総じて安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株も冴えない値動きだったようです。

その他では、東芝(6502)が大幅反落となり、ヤマトホールディングス(9064)も安値更新となりました。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が連日の暴落で再びストップ安となり、串カツ田中(3547)も反落となりました。

一方、ビリングシステム(3623)が値を飛ばしてストップ高となり、Gunosy(6047)も大幅続伸となっています。また、アンジェス(4563)も一時+10%超高となるなど値を飛ばし、終値も大幅高でした。

青山 諭志