3. ソロ活時代。おひとりさまが考えておきたい「お金のこと」

自由を謳歌できるおひとりさまの最大の心配ごとは、「老後もこのままひとりだったら」という点ではないでしょうか。

夫婦世帯や子育て世帯とちがい「頼れる人が少ない点」に対する不安はあるかもしれません。しかし、生活にかかるお金にムラができにくいのは貯蓄計画を立てる上での大きなメリットでもあります。

「いまの自分の生活費」は「老後も同じようにかかる費用」といえます。収入が給料から年金に変わった時に、どのくらいの差額が出るのかを想定しておくとよいですね。

ちなみに、厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の月額平均は、男性が16万3380円、女性が10万4686円。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

仮にいま月20~30万円の給料をすべて使う生活をしている人が月額10万円台の年金生活になった場合、その差額は貯蓄で補う必要があります。

老後に対して不安がある場合は、「生活費を徐々に抑えていく+浮いたお金は貯蓄に回す」ことを並行してできると良いですね。

4. まとめにかえて

かくいう筆者もおひとりさまの一員ですが、もしも老後までひとりだった場合でも「ひとり分の年金と貯蓄で不自由なく暮らしていける準備」をしています。

貯金や運用とあわせ、働けなくなったときや人生の晩年に介護になった時のことまで総合的にプランを立てているため、それにかかる毎月定額のお金を確保しておけばそれほど不安はないのが現状です。

「未来の自分のためのお金」以外は自由に使って良いと決めることでメリハリも生まれますから、これから貯蓄を成功させたい人はまずは「これだけは絶対貯蓄する」という金額を決めることから始めてみましょう。

参考資料

尾崎 絵実