「若者のクルマ離れ」の実態について
前述したとおり、移動の手段が多様化している現代では、以前よりも車の必要性が低くなりました。
実際にソニー損害保険株式会社の調査では、20歳までの免許取得率は61.2%だったことに対して、車両所有率は19.6%となりました。
上記の結果からも、「運転免許は一応取得するが、車の運転はしていない」若者が多いことがうかがえます。
また、他の年代と比較しても、20代の免許の取得率と車両保有率の低さが分かります。
実際に、国土交通省がまとめた「交通事故総合分析センターデータの資料」によると、30代から50代の車両保有率が80%台なのに対して、20代では50%台と大きな差が出る結果となりました。
若者が車を保有しない理由としては、「車を購入するお金がない」といった経済的な理由や、「車に乗る必要性を感じない」といった利便性の理由が挙げられます。
ソニー損害保険株式会社の同調査においては、上記の理由から「若者のクルマ離れ」を自覚している人が32.4%もいることも分かっています。
経済的な理由で「免許を所有していても保有していない人」が多く、メーカーに若者向けの車を作ってほしいと感じている人も多いようです。