高校卒業間近となり、受験シーズンを終えると「運転免許を取得したい」という学生も増えてくるでしょう。

一方で、近年では公共交通機関の利便性が高くなったことから、車を運転しなくても生活できる環境になってきています。

実際、「若者のクルマ離れ」という言葉が誕生しているように、若い世代が車を運転しない傾向にあります。

本記事では、実際の調査結果をもとに、運転免許の必要性について解説しています。

「運転免許を取得しようか悩んでいる」「取得しても本当に運転するのかわからない」という方は参考にしてください。

「若者のクルマ離れ」の実態について

前述したとおり、移動の手段が多様化している現代では、以前よりも車の必要性が低くなりました。

実際にソニー損害保険株式会社の調査では、20歳までの免許取得率は61.2%だったことに対して、車両所有率は19.6%となりました。

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出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

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出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

上記の結果からも、「運転免許は一応取得するが、車の運転はしていない」若者が多いことがうかがえます。

また、他の年代と比較しても、20代の免許の取得率と車両保有率の低さが分かります。

実際に、国土交通省がまとめた「交通事故総合分析センターデータの資料」によると、30代から50代の車両保有率が80%台なのに対して、20代では50%台と大きな差が出る結果となりました。

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出所:国土交通省「『若者のクルマ離れ』について」

出所:国土交通省「『若者のクルマ離れ』について」

若者が車を保有しない理由としては、「車を購入するお金がない」といった経済的な理由や、「車に乗る必要性を感じない」といった利便性の理由が挙げられます。

ソニー損害保険株式会社の同調査においては、上記の理由から「若者のクルマ離れ」を自覚している人が32.4%もいることも分かっています。

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出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

出所:ソニー損害保険株式会社「2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)」

経済的な理由で「免許を所有していても保有していない人」が多く、メーカーに若者向けの車を作ってほしいと感じている人も多いようです。

地方圏に住んでいる場合は運転免許が必要になるケースも

「若者のクルマ離れ」が進んでいるなかで、地方圏と都市部で意識の違いに大きな差が出ています。

実際に、株式会社KINTOの「若者のクルマ離れの自覚」に関する調査では、地方圏では22.2%自覚ありに対して、東京では65.1%が自覚ありと答えています。

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出所:株式会社KINTO「「若者のクルマ離れ」は本当?東京のZ世代65.1%が「自覚あり」、地方より42.9ポイント高い結果に」

出所:株式会社KINTO「「若者のクルマ離れ」は本当?東京のZ世代65.1%が「自覚あり」、地方より42.9ポイント高い結果に」

同じように、ソニー損害保険株式会社の20歳までを対象とした調査結果では、運転免許の取得率と車両保有率ともに、都市部よりも地方圏のほうが高い結果となっています。

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出所:ソニー損害保険株式会社 2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)

出所:ソニー損害保険株式会社 2023年 20歳のカーライフ意識調査 ~20歳の免許保有率は昨年から4.0ポイント上昇、一方「車を所有する経済的な余裕がない」も過半数 ほか(第1弾)

上記の理由として、「移動手段の選択肢」が都市部と比較して地方圏のほうが少ないことが要因であると考えられます。

実際に、国土交通省がまとめた資料によると、都市部では「鉄道・バス」の利用者が高く「乗用車」が低くなっており、地方圏では「鉄道・バス」の利用者が低く「乗用車」が高い傾向にあると分かります。

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出所:国土交通省「2.若者の車離れについての都市部と地方圏部の違い」

出所:国土交通省「2.若者の車離れについての都市部と地方圏部の違い」

上記の結果から、地方圏においては都市部と比較して「移動手段のために車を所有する必要がある」ケースが多いことがうかがえます。

「若者のクルマ離れ」の背景には経済的な理由と交通の発展があった

本記事では、実際の調査結果をもとに、運転免許の必要性について解説しました。

近年では、車を保有しない「若者のクルマ離れ」が進んでいます。

「運転免許は一応取得するが、車の運転はしていない」若者が多く、その背景には「車を購入するお金がない」といった経済的な理由や、「車に乗る必要性を感じない」といった利便性の理由が挙げられます。

とくに、利便性の理由で車の所持を決める若者が多く、都市部よりも地方圏の運転免許の取得率や車両保有率が高いことが分かりました。

上記の内容から、現代においては「車を所有しているかっこよさ」よりも、「車を移動手段の1つ」と考えている若者が多いことがうかがえます。

現在、車の運転免許を取得しようか悩んでいる方は、「住んでいる地域の交通の利便性」も検討材料に加えてみると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子