2023年2月20日から国民年金保険料の決済にスマホアプリでの電子(キャッシュレス)決済が使えるようになります。
対象決済アプリケーションは「au PAY、d払い🄬、PayB(※)、PayPay 」とのことです。
※ 金融機関等がPayBと提携して提供するアプリを含む。
決済が便利になることは良いことですが、国民の多くの関心は「将来いくら年金を貰えるか」でしょう。
毎月年金を支払う結果として、将来いくらの年金を受給できるのでしょうか。
公的年金の「2階建て」と言われる厚生年金と国民年金について、受給額を解説します。
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1.【厚生年金と国民年金】みんなのひと月の受給額
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の「2階建て」です。
国民年金と厚生年金の平均年金月額を確認しましょう。
1.1 厚生年金の平均年金月額
2022年12月に公表された厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2021年度の平均の年金月額は14万3965円です。
男女別では、男性16万3380円、女性10万4686円です。
男女の賃金格差や加入期間の違いが厚生年金の受給額に反映されていると考えられるでしょう。
また、年齢別の平均年金月額は以下のとおりです。
一般的な年金受給開始年齢は65歳からです。
65歳未満の厚生年金保険の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金のため受給額が低くなっています。
1.2 国民年金の平均年金月額
同調査によると、2021年度の受給者平均年金月額は5万6368円です。
男女別では、男性5万9013円、女性5万4346円で、厚生年金に比べて、格差が縮小しています。
国民年金は満額の受給額が決まっていて、20歳から60歳までの40年間に保険料を納付すると、満額支給される仕組みです。
日本年金機構によると、令和4年4月分からの年金額は月額6万4816円です。