首都圏の私立大学に入るときにかかるお金
東京私大教連(東京地区私立大学教職員組合連合)では、1985年度より「私立大学新入生の家計負担調査」を実施しています。
1都3県の短期大学を含む大学に入学した学生の保護者を対象に行われた2021年度の同調査で、自宅外通学者の受験から入学までにかかる費用は223万円と、過去最高を記録する結果となりました。
内訳は以下の通りです。
- 受験費用 25万4000円
- 家賃 6万6000円
- 敷金礼金 23万5300円
- 生活用品費 32万700円
- 初年度納付金 135万7080円(文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)」による)
さらに、4月から12月の仕送り総額79万5600円が加わると302万9000円に上ります。
調査対象者の世帯年収平均は972万3000円です。
首都圏の私立大学に進学して1人暮らしをした場合、初年度にかかる費用は世帯年収の3割を占め、家計への負担も大きく捻出するのにかなり苦労する額になっています。