3. 厚生年金「月額平均約14万円」の裏には何がある?

ここからは、厚生労働省「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金の「1人あたり」の受給額事情を見ていきます。

冒頭でも触れたように、厚生年金の男女全体の平均月額は14万3965円。しかし、この平均額だけを鵜呑みにして老後のマネープランを立てることは避けたほうが良さそうです。

冒頭にもお話した通り、この平均額の裏にはいくつかの注意すべき点があります。

4. 厚生年金の注意点① 平均月額14万円には「国民年金」部分も含まれる

1つ目は、「この金額には国民年金の月額が含まれている」ということです。

公的年金制度は2階建ての構造をしていることから、サラリーマンだった人は「国民年金と厚生年金の合計額」が受給できます。

平均月額の「14万3965円」は、国民年金と厚生年金の合計額です。この金額に国民年金が上乗せされるわけではない点を知っておく必要があるでしょう。