子育てと教育にかかる費用

同じ年収600万円世帯でも、単身世帯と子育て世代では、具体的にどの程度、金銭的負担が違うのでしょうか。

内閣府や文部科学省の調査を元に、データをまとめてみました。

子育て費用

内閣府がまとめている「家庭における子育て費用」によると、出生から小学校に上がるまでの子育て費用の概算は、以下のように報告されています。

  • 妊娠・出産費用の平均額 約50万4000円
  • 0歳児の子育て費用 約50万6000円
  • 1歳から3歳までは各年50万円前後
  • 4歳から6歳までは各年65万円前後

すべてを合計すると、おおよそ440万円程度の費用がかかるとされています。

世帯間の差は大きく、幼稚園と保育園、ゼロ歳児保育の有無など諸条件次第で、かかる費用に違いがあります。

教育費用

文部科学省の調査にて報告されている一般的な教育費用は以下のとおりです。

保護者が1年間に支出した子供一人あたりの学習費用(給食費、学校外活動費も含)

出所:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査の結果について」をもとに筆者作成

令和3年度国公私立大学の入学料と授業料

出所:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」をもとに筆者作成

幼稚園から大学に至るまで、定期的にそれなりの費用がかかり続けます。

小学校から大学まで16年間、幼稚園も合わせると20年にも及ぶ年数です。

私学に通うとよりいっそう費用がかかります。

家族と子供はお金に代えがたい幸せを生むこともありますが、事実として教育費用はかかり続けます。

お金のことに無頓着ではいられないでしょう。