20~30歳代の貯蓄はいくらか。貯蓄ゼロ世帯も2~3割に

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに、まずは20~30歳代の二人以上世帯の貯蓄から見ていきましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成

20歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:212万円
  • 中央値:63万円
  • 貯蓄ゼロ世帯:37.1%

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成

30歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:752万円
  • 中央値:238万円
  • 貯蓄ゼロ世帯:22.7%

厚生労働省「令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によれば、平均初婚年齢は夫31.0歳、妻は29.5歳です。

20歳代で結婚される方も多いですが、その貯蓄額をみると実態に近い中央値63万円でした。20歳代ではまだ貯蓄をそこまで貯められていないご家庭も多いでしょう。

30歳代になると、貯蓄の中央値は200万円を超えます。

とはいえ、20~30歳代はお子さんが小さいため、働き方をセーブする女性も多いのが現状です。

現代は共働きが主流ですが、厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によれば、18歳未満の子がいる子育て世帯での母は、フルタイムよりもパートタイムで働く方のほうが多くなっています。

住宅ローンを払いながら、日々のおむつ代やベビー服、学用品、習い事費用だけでなく、将来の教育費や自分たちの老後費用も貯める必要があるご家庭が大半ですが、家計が厳しいご家庭も多いと考えられます。