時代に合った政策を
20~40歳代の貯蓄をみてきましたが、余裕があるとは言いにくく、また貯蓄ゼロ世帯も2~3割いました。
現代は共働きが主流となり、不況も長引いており日本の平均年収はここ30年間で見ると400万円台後半から前半へ下がっています。
金銭的な問題だけでなく、まだまだ「迷わず仕事と家事育児を両立できる」という環境にはありません。両立の大変さから働き方をセーブしたり、両立するものの疲れ切っている子育て世帯の方も多いでしょう。
異次元の少子化対策をおこなうには、金銭面にあわせて、さまざまな面から時代に合わせた政策をおこなう必要があると言えそうです。
参考資料
- 自民党「第211回国会における茂木敏充幹事長代表質問」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)各種分類別データ]」
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
宮野 茉莉子