一方、先日法事の際にステアリングを握った、姉の愛車である「SUBARU レヴォーグ」のセーフティデバイスたるや、ものすごかった。同じSUBARUながら、現行モデルからすると3代前になる、我が通勤快速「レガシィ ツーリングワゴンGT-B E-tune」の暴れん坊のような乗り味とは全く違った。

レガシィ スポーツワゴンGT E-tuneのエンジン(筆者撮影)

レヴォーグは小排気量ターボゆえに、加速はとにかくスムーズ、そして燃費も優秀。おまけにちょっとよそ見をしたり、意図的に車線を膨らんだりしようものなら、クルマのほうからどんどんアラームを出してくる。私の自由気ままな運転は常にクルマから監視されているらしく、何かおかしな兆候があろうものなら、クルマのほうから修正を促してくれる…。

姉思いの弟としては姉の安全をゆだねるクルマとしてこれ以上のものはないと、改めてSUBARUさんの高い技術力に感謝したのである。

さて、自分自身はどうしようか…。クルマが安全であることは何よりも大切なことだし、私の血を引き継ぐ孫の顔を見るまで、まだまだくたばるわけにはいかない。

でも、この世の中に、電子デバイスによる制御が今一つだったころのクルマたちが生き残っている限り、この世代のクルマとの蜜月を楽しんでいきたいと思う。むしろできることならば、いまさらながらW123あたりのメルセデスのクーペ、もしくは”六本木カローラ”と揶揄された懐かしのE30 BMW3シリーズあたりをもう一度愛でてみたいと思ったりしているのである。

鈴木 琢也