各世代の金融資産ゼロの割合:40代は24.8%、50代23.2%に

日本銀行が事務局を務める金融広報調査委員会の、2021年家計の金融行動に関する世論調査より、金融資産保有額のデータを一覧表にまとめました。

調査対象は二人以上の世帯です。

20代~70代の金融資産保有の状況

出所:金融広報調査委員会「2021年家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

調査の結果、勤労世代とされる20代〜60代までの貯蓄ゼロ世帯は、20代で37.1%、30代で22.7%、40代は24.8%、50代23.2%、60代19%です。

20代だけやや多いですが、どの年代でもおおよそ2割程度、貯蓄ゼロ世帯が存在することになります。

20代や30代は働ける期間がそれなりに残されているため、奮起して資産形成に取り組む時間の余裕がありますが、50代〜60代である程度の資産を作りたいと考える場合、やや厳しい展開となる可能性が高まります。

老後の生活のことはできるだけ考えたくない、と思っている人もいるのではないでしょうか。