1. 賃貸併用住宅における経済価値とくらし価値

賃貸併用住宅に関する調査によると、オーナーは賃貸併用住宅に大きく分けて経済価値とくらし価値の2つの価値を感じているようです。

以下、同調査をもとに最近の賃貸併用住宅に対する考え方や、新たな価値について見ていきましょう。

2. 築1年から10年の物件では、土地が有効活用されている傾向

築1年から10年の賃貸併用住宅では、敷地面積の平均値が219.5m2、中央値は194.0m2、延べ面積の平均値は301.8m2、中央値は268.3m2となっています。

「延べ面積の平均値÷敷地面積の平均値」「延べ面積の中央値÷敷地面積の中央値」をそれぞれ計算すると、いずれも約138%で、土地の高度利用が行われていることがわかります。

3. 高齢者が住みやすい住居

築1年から10年の賃貸併用住宅のうち67%が3階建てで、4階、5階建てを合わせると7割を超えており、階数が高くなるほど、最上階を自宅とする割合が多いようです。

また3階建てのうち、キッチンを最上階に設置している割合は59%と高く、さらに最上階にキッチンがある場合、1階に玄関を設ける割合は92%、ホームエレベーターの設置率は73%となっています。

つまり賃貸併用住宅は、階数が高い物件の割合は高いものの、最上階から玄関(1階)までアクセスしやすくした、高齢者が住みやすい物件が多いことがわかります。