日経平均は底堅い中で、もみ合う展開

2023年1月20日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日比148円30銭高の2万6553円53銭となりました。反発です。
2023年1月19日の米株式市場で米ダウ工業株30種平均が3日続落していたことから日本株も上値が重い展開が予想されました。実際に下げて始まりましたが。売り一巡後は底堅い展開となりました。

また、岸田文雄首相が2023年1月20日、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いを巡り、今春から季節性インフルエンザと同じ「5類」へ移すよう指示したことが、国内景気の上昇につながると好感されました。

このほか、中国が新型コロナウイルスを抑え込む「ゼロコロナ」政策を終了させたことで、同国の国内経済のほか、インバウンドなど日本の市場にも好影響になるとの期待感も広がりました。

今週の動きはどうなるでしょうか。

2023年1月20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、前日比330ドル93セント高の3万3375ドル49セントで終えています。

動画配信のネットフリックスが前日の決算で、有料契約者が市場予想以上に増えていると発表したことから、同社は急伸。他のハイテク株も買われました。ナスダック総合株価指数も上昇しています。

日本株も半導体や電子部品などハイテク関連株が買われる展開になることが予想されます。

注目されるのは、今週から米国の大型ハイテク企業の2022年10~12月期決算発表が本格化することです。決算の内容に一喜一憂した動きになるかもしれません。

少し気になるのは、足元で円高が進行していることです。自動車、機械など輸出関連銘柄にとっては下値圧力になります。

国内では2023年1月23日、日銀が2022年12月19〜20日開催分の金融政策決定会合の議事要旨を発表します。

2023年1月26日には米国の10~12月期実質GDP、27日には日本の1月東京都区部消費者物価指数が発表されます。

2023年1月31日~2月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。米連邦準備理事会(FRB)の対応を見極めたいと考える投資家も多いことからやや様子見の動きになることも考えられます。