25日移動平均線突破の兆しも見える

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

前週は中期的なチャネルの下限である2万5500円付近で下げ止まっていたところから上昇したものの、ネックライン付近で上値を抑えられてしまいました。チャートしてはあまりいい形ではありませんでした。

その後はやはり、直近の下値メドである2023年1月4日の安値(2万5661円)付近まで下がってしまいました。

このまま押し安値を割ってしまうこともあり得ましたが、これまでと同様に2万5500円付近に近づくと押し目買いが入り反発。2023年1月17日、18日には大きな陽線となって上昇しました。ただし、25日移動平均線付近では上値を抑えられました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

短期的にはチャートの形は好転しつつあります。先週の動きで、直近の戻り高値である2022年12月27日の高値(2万6620円)、2023年1月12日の高値(2万6547円)をいずれも超えました。

今週まずはこのあたりを維持できるかどうかがポイントです。その後、25日線、75日線と突破することができれば、中期的にも反発を確認することができます。

その後のシナリオとしては、2022年12月14日の高値(2万8195円)が目標になります。

現状は若干遠いのですが、主要な移動平均線が収れんしている2万7100円付近を超えられれば、その後はするすると上がっていくことも考えられます。

参考資料

下原 一晃