マクドナルドの復活は本物か?

災いを福に転じたしたたかな戦略を考える

MAHATHIR MOHD YASIN / Shutterstock.com

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あのときガラガラだったマックが、また混んでいる

仕事の移動の合間などでふと立ち寄るマクドナルド、最近混んできた印象です。

マクドナルドといえば、なんといっても2014年7月に発覚した使用期限切れ鶏肉の混入問題で客足が遠ざかったことがまだ記憶に新しいと思います。さらにその後、商品に異物が混入しているというクレームが多発し、顧客の信頼を一気に失いました。

あのとき筆者は、「信用は築くには時間がかかるが、失うのは一瞬だ」という古くからの言い伝えを身にしみて感じたものです。しかし一方で、少し嬉しかったことも否定しません。

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それというのも、やや不謹慎かもしれませんが、いつも利用するお店が空いていて「快適に仕事などに利用できる」と思ったからでした。ただ、あそこまで空いてくると「閉店してしまうのではないか」と心配もしていました。

しかし、最近のマックには随分とお客が戻ってきたように思います。一時は全く見かけなかった親子連れも目にします。移動の合間にちょっと資料を見る場所にしては空席が少なく気を使うようになりましたが、お店は繁盛しているように見えますので引き続き利用できるのだと安心もしています。

2期連続赤字から復活中

先ほど触れた2014年7月以降、同社の業績は大変厳しいところまで追い込まれましたが、足元では筆者の肌感覚通り、着実に復活してきました。

営業利益の推移を見ると、2014年12月期が▲67億円の赤字に、そして2015年12月期には▲234億円の赤字になりました。しかし、2016年12月期は69億円の黒字に戻り、2017年12月期の会社予想は150億円まで改善するとされています。

品質への取り組みが進められた

さて、この復活劇の第1の要因は、あたりまえですが、品質への取り組みです。原材料調達先の見直し、原材料最終加工国・主要原産国の情報公開、サプライヤーの監査強化などの取り組みと情報開示を進めたことがあげられます。

一番苦しかった時には「ママズ・アイ・プロジェクト」という名の冊子で、その取り組み状況がわかるようになっていました。

店舗削減と改装も進む

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