セブン&アイ・ホールディングス(3382)が2018年2月期第1四半期(3-5月期)の決算を発表。経常利益は市場コンセンサスを下回る。しかし一過性要因が大きいことと、アスクル(2678)との業務提携によるネットスーパー事業のテコ入れ策発表で株価には「ややポジティブ」な印象だ。

第1四半期決算は弱めの印象だが、一過性要因が大きい

第1四半期実績は、営業収益が対前年同期比+5%増、営業利益が同+3%増、経常利益が同+2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は同▲22%減となった。営業増益ではあるが、会社計画を下回った模様。百貨店事業の損益改善やニッセンの赤字縮小が進んだ一方、米国コンビニ事業が寒波の影響などから悪化したことがその主因だ。また経常利益は市場コンセンサスを下回った。

今回は米国コンビニ事業が懸案となったが、第1四半期の通期に対する利益寄与度は低いうえ、足元は既存店売上高も回復基調にある。このことから同社は第1四半期の利益未達を第2四半期以降に挽回できる可能性が高いとみて、上期及び通期の業績見通しを据え置いた。配当も変更ない。

アスクルとの業務提携はポジティブ

アスクルとの業務提携は、同社のネットスーパー事業の成長制約要因を外部資源の活用で克服するという点でポジティブだろう。

同社のネットスーパー事業は店舗ごとの配送体制を組んでおりコストが嵩高なうえ、生鮮での欠品が多いなどの課題があった。

アスクルの物流網を利用しながら1万SKU程度の商品をベースに「動画を見ながら10分調理する」提案をしていくという、従来同社単独では不得手だった販売手法を採用することになりそうだ。

本件はアマゾン対抗策としてみても、市場の厚い都心部でのシェアアップ策としても一歩前進の印象だ。ロジスティックスの詰めを待ちたい。

LIMO編集部