1. まずは公的年金の仕組みをおさらい
今回ご紹介する厚生年金の金額には、老齢基礎年金(国民年金)の金額が含まれます。
上の図のとおり、日本に住む20~60歳未満の方は、まず全員国民年金に加入します。
そして、第2号被保険者である公務員や会社員などが、2階部分の「厚生年金」にも加入するという仕組みです。
老後に受け取る年金は、「老齢基礎年金だけ」という人と、「老齢基礎年金を含む厚生年金」という人にわかれるのです。
仕組みを踏まえたうえで、厚生年金の受給額事情を見ていきましょう。
今回は、2022年12月に厚生労働省年金局より公表されたばかりの、「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にします。