株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、6月16日以来の終値2万円割れ

2017年7月6日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,994円(▲87円、▲0.4%) 反落
  • TOPIX 1,615.5(▲3.1、▲0.2%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,152.7(▲5.2、▲0.5%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:861、値下がり銘柄数:1,006、変わらず:154
  • 値上がり業種数:12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:96、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は16億8,308万株、売買代金は2兆3,105億円(概算)となり、いずれも前日から減少しました。目立った材料もなかったことから、積極的な売り買いが控えられた一方で、一部の値嵩株の取引が増加したため、売買代金は2兆円を大きく上回っています。

そのような中、日経平均株価は取引時間を通してマイナス圏で推移しました。寄り付きこそ小幅安に止まったものの、その後は徐々に下げ幅を拡大し、後場の序盤には一時▲134円安まで売られる場面がありました。

その後は20,000円を挟む攻防が続きましたが、最後の最後に大台を割り込んで引けています。終値で20,000円を割り込むのは6月16日以来です。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は2,000億円に迫る今年最高を記録

東証マザーズの出来高は1億2,578万株、売買代金は1,961億円となり、いずれも前日より大幅増加となりました。大型株市場から資金流入があった模様で、売買代金は今年最高を記録し、昨年6月24日以来の2,000億円到達も目前となっています。

ただ、その投資資金も逃げ足が早いようで、腰を据えた買いとは言い難いと言えましょう。

なお、総合指数も反落となり、1,200ポイント回復は再び遠のいています。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されます。

決算発表を受けて良品計画が急落、ニコンやマツダなどが買われる

個別銘柄では、前日に決算発表を行った良品計画(7453)が一時▲6%超安となる急落となり、終値でも▲5%を大きく超える下落となりました。

一方、同じく決算発表を行ったイオン(8267)は大きく値を上げており、明暗が分かれた形です。

また、ファーストリテイリング(9983)、ダイキン工業(6367)、信越化学工業(4063)など主力大型株が大幅安となり、ローソン(2651)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)のコンビニ株が大幅下落となっています。

一方、ニコン(7731)が急騰し、マツダ(7261)も小幅高になるなど、輸出関連株の一角が買われたのが目を引きました。

新興市場では、比較.com(2477)がストップ高まで買われた後に急落し、インフォテリア(3853)も年初来高値を更新した後に急落し、最後はともに安く引けました。

また、インターネットインフィニティー(6545)やUbicomホールディングス(3937)が急騰して高値を付け、前日に値を飛ばしたドリコム(3793)も続伸となっています。

青山 諭志