1.「65歳以上の世帯」その貯蓄分布を確認

総務省統計局が公表する「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、65歳以上・二人以上世帯の貯蓄現在高を見ていきましょう。

1.1 65歳以上の世帯の貯蓄現在高(平均・中央値)

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

  • 平均:2376万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値:1588万円
  • 貯蓄2000万円以上の世帯:41.3%
  • 貯蓄500万円未満の世帯:21.2%

65歳以上の平均貯蓄は2376万円になりましたが、実態に近い中央値を見ると1588万円。約800万円の差があります。また、全体の約2割が「貯蓄額500万円未満」となっており、「持つ世帯」と「持たざる世帯」の差が如実に現れた結果となりました。