100年後も生き残る企業は「技術力」が高く、「資本力」が豊かで、「誠実な経営姿勢」を持つ会社―このほど実施されたアンケート調査から100年後も生き残っていると考えられる企業にはこのようなイメージがあることが明らかになった。

これは、与信管理ASPクラウドサービスを展開するリスクモンスターが実施した「第4回100年後も生き残ると思う日本企業」の調査によるもの。年間売上2,500億円以上、従業員数5,000人以上の企業200社を抽出して行われた(有効回収数1,000サンプル)。

これによると、第1位は「トヨタ自動車」(41.0%)、第2位は「ホンダ」(14.5%)、第3位が同率で「JR東日本」、「日産自動車」(13.3%)となり、上位3位を自動車製造業と鉄道業が独占する結果となった。また、パナソニック(5位)、ソニー(6位)など、製造業がトップ20のうち14社を占めた。

注目は、復調の兆しをみせるパナソニックやソニーが前回調査から順位を上げたことだ。従来評価されてきた高い技術力や独創性が評価されたことに加え、復調による今後への期待感が表れた結果だと見られている。

一方、不適切会計、海外子会社における巨額損失の発覚などが続き、東証2部への指定替えも決定した東芝は第1回こそ15位にランクインしたものの、第2回21位、第3回87位、第4回140位と順位の下落が止まらない状況が続いている。「100年続く」という視点で会社を見たとき、続く不祥事と経営姿勢への不信感がその評価を下げたと考えられるだろう。

出所:リスクモンスター株式会社 第4回「100年後も生き残ると思う日本企業」調査

LIMO編集部