共働き世帯の方が自由に使えるお金が多い傾向に

では、総務省「家計調査(家計収支編)2021年」をもとに、専業主婦世帯と共働き世帯の月の支出についても見ていきましょう。

出所:総務省「家計調査(家計収支編)2021年」を参考に筆者が作成

共働き世帯と専業主婦世帯の支出を比較すると、「光熱・水道」や「電気代」「家具・家事用品」「被服及び履物」など生活に必須ともいえる項目には大差がありません。

一方、「食料」や「外食」「教育」「その他の消費」など、各家庭の方針や経済状況などによって金額に差が出やすい項目は共働き世帯の方が支出額が多い傾向です。

夫婦どちらかが家事・育児に専念することでお互いの負担を軽減できますが、夫婦で働くことで子どもの教育にお金をかけられたり、家族で旅行やレジャーにも出かけやすくなったりといったメリットもあります。

各家庭の幸福度は収入に比例するものではありませんが、金銭的に余裕があればこそ子どもに将来の選択肢を増やしてあげたり、家族で貴重な経験ができたりすることもあるでしょう。