「平均貯蓄額」が高いのはどちらか
家計を考えるとき、手取りだけでなく貯蓄も重要となります。
参考までに、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとに、年収750〜1000万円未満の専業主婦世帯と共働き世帯の貯蓄額を見ていきましょう。
年収750〜1000万円未満「専業主婦世帯」の金融資産保有率
平均1890万円:中央値700万円
- 金融資産非保有:8.5%
- 100万円未満:4.2%
- 100~200万円未満:4.2%
- 200~300万円未満:6.8%
- 300~400万円未満:8.5%
- 400~500万円未満:4.2%
- 500~700万円未満:11.9%
- 700~1000万円未満:6.8%
- 1000~1500万円未満:6.8%
- 1500~2000万円未満:2.5%
- 2000~3000万円未満:11.9%
- 3000万円以上:21.2%
- 無回答:2.5%
一般的に見ても高年収世帯である年収750〜1000万円未満の専業主婦世帯の平均貯蓄額は1800万円以上、中央値も700万円と高額です。
年収750〜1000万円未満「共働き世帯」の金融資産保有率
平均1118万円:中央値610万円
- 金融資産非保有:11.2%
- 100万円未満:5.8%
- 100~200万円未満:5.8%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満:4.9%
- 400~500万円未満:8.1%
- 500~700万円未満:9.0%
- 700~1000万円未満:10.3%
- 1000~1500万円未満:11.2%
- 1500~2000万円未満:12.1%
- 2000~3000万円未満:7.2%
- 3000万円以上:7.6%
- 無回答:2.7%
年収750〜1000万円未満の共働き世帯の平均貯蓄額は1000万円を超え、中央値は600万円です。
専業主婦世帯の貯蓄額の方が、共働き世帯の貯蓄額よりも多いという結果になりました。
その背景には、専業主婦世帯の方が家計を管理する余裕があること、日々の生活の中で節約を意識しやすいことなどが挙げられるでしょう。
あるいは、貯蓄がある程度あったり、日常的な支出が少なかったりするからこそ、妻が専業主婦でいられるのかもしれませんね。