鏡開きとは?毎年行う意味について
鏡開きとは、正月に年神様の依代として家に飾っておいた「鏡餅」を割って食べる日本の伝統的な風習です。
鏡餅を割ることで年神様をお見送りし、その餅を食べることで年神様の恩恵を受け、「無病息災」を願います。
農林水産省によると、日本ではそもそも「餅」を食べる機会がとても多く、1月1日のお正月を筆頭に、ひな祭りや節句、お彼岸などで餅を食べる風習があります。
そんな中、鏡開きでは刃物は使用せず、木槌や小槌などで餅を割るのが一般的とされています。
理由として、武士の時代に刃物で切ることが切腹を連想させていたため、年神様に刃物を向けるのは縁起によくないとされていたことが挙げられます。
そのため、鏡開きでは「お餅を切る」という言葉は使わず、「開く」という言葉が使われているようです。
木槌でお餅を割る際には、年神様の依代であった鏡餅を乱暴に叩かずに、丁寧に扱いながら鏡開きを行いましょう。
鏡開きの餅はどう食べる?
鏡開きの餅の食べ方は、特に決まっていないため各家庭によって異なります。
一般的には、下記のような調理方法で食べるのが主流となっています。
- お雑煮
- ぜんざい
- きなこ餅
- 醤油餅
- 揚げ餅
割った際に細かくなった鏡餅の欠片は捨てずに、余すことなく全て頂きたいですね。