選択肢を広げるには資金力が必要
そもそも繰下げ受給には、年金をもらうまでの間、どうやって生活するのかという問題があります。
それなりの増額効果が出てくる5年以上の繰下げを実現するためには、繰下げ受給をするだけの資金力がないといけません。
仮に月25万円で生活した場合、5年間で1500万円の自己資金が必要になります。
なお、年金の繰下げ受給をする気がなくても「年金の支給開始年齢の引き上げ」が続けば、自分の意志とは関係なく収入がない期間が生まれるリスクがあることも認識しておきましょう。
公的年金の保険料は淡々と納めながら、それとは別にしっかりと自己資金を蓄えておきたいですね。
参考資料
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 厚生労働省 高齢者医療制度
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
尾崎 絵実