教育費は過去からあがっているのか

公立と私立の費用差はわかりましたが、過去からの推移はどのようになっているのでしょうか。「教育費があがっている」という声もありますが、実際のところを検証してみます。

学校種別・公立私立別学習費総額合計の推移

出所:文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」

2010年度の教育費

  • 公立幼稚園:66万2340円
  • 私立幼稚園:161万918円
  • 公立小学校:182万1397円
  • 私立小学校:881万687円
  • 公立中学校:137万9518円
  • 私立中学校:383万9621円
  • 公立高校:117万5267円
  • 私立高校:275万5243円

2021年度の教育費

  • 公立幼稚園:47万2746円
  • 私立幼稚園:92万4636円
  • 公立小学校:211万2022円
  • 私立小学校:999万9660円
  • 公立中学校:161万6317円
  • 私立中学校:430万3805円
  • 公立高校:154万3116円
  • 私立高校:315万6401円


幼稚園を除いたすべての校種で総額があがっていることがわかります。幼稚園に関しては、無償化が進んだことにより費用が軽減されていると考えられます。

ただし、文部科学省は「調査事項の変更を行っているため、過去の数値と単純比較することはできません。」と述べています。

いずれにしても、最新データを見る限り、教育費は家計を圧迫するほど負担が大きいことがわかります。