2023年がはじまり、今年の貯蓄目標を立てるも決めかねている方もいるでしょう。

厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」によれば、日本の平均所得金額は564万7000円。

ただ、より実態に近い中央値は440万円となっています。

日本のふつうは「世帯年収400万円台」になりますが、みなさん貯蓄はどれくらい保有しているのでしょうか。「世帯年収400万円台」の貯蓄の平均と中央値をみていきます。

日本のふつうは「年収400万円台」割合をグラフで見る

同調査より、まずは所得金額階級別の世帯数を見てみましょう。

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出所:厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」

出所:厚生労働省「2021(令和3)年 国民生活基礎調査の概況」

上記を見てわかる通り、平均所得金額は564万3000円となっていますが、平均所得金額以下が約6割を占めているのがわかります。

100万円台、200万円台、300万円台がそれぞれ約13%となっており、中央値が440万円というのもわかるでしょう。

ただ上記は全年代のため、ご家庭の状況により個人差が大きくなります。

高年収と言われる年収1000万円以上の世帯は12.7%でした。

年収400万円台で働く世帯の貯蓄・負債はいくらか

次に、総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」の勤労世帯をもとに、年収400万円台の貯蓄と負債を確認しましょう。

まずは貯蓄からです。

※四捨五入の関係で、各項目の合計と「平均貯蓄額」は一致しない場合があります。

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出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

年収400万~450万円(平均年収426万円)勤労世帯

平均貯蓄額:912万円
〈貯蓄の内訳〉

  • 金融機関:897万円
  • 通貨性預貯金:317万円
  • 定期性預貯金:303万円
  • 生命保険など:225万円
  • 有価証券:52万円
  • 金融機関外:15万円

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出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

出所:総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」をもとに筆者作成

年収450万~500万円(平均年収474万円)勤労世帯

平均貯蓄額:784万円
〈貯蓄の内訳〉

  • 金融機関:765万円
  • 通貨性預貯金:277万円
  • 定期性預貯金:237万円
  • 生命保険など:157万円
  • 有価証券:94万円
  • 金融機関外:19万円

上記を見ると、平均貯蓄額は700~900万円台でした。まとまった貯蓄を保有していることがわかりますね。

貯蓄の内訳をみると、貯金以外で運用しているのがわかります。

次に負債も確認しましょう。

年収400万~450万円世帯の負債

平均負債額:521万円
うち「住宅・土地のための負債」:486万円

年収450万~500万円世帯の負債

平均負債額:693万円
うち「住宅・土地のための負債」:652万円

負債額は500~600万円台で、そのうち住宅ローンが多くを占めていました。

「年収400万円台の貯蓄」より実態に近い中央値はいくら?

年収400万円台の貯蓄を確認しましたが、平均だけでなく中央値も確認したいですよね。

一つの参考として、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)]」より、年収300~500万円未満世帯の貯蓄の中央値と分布を確認しましょう。

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出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)]」より筆者作成

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査(令和3年)]」より筆者作成

【年収300~500万円未満世帯】(金融資産非保有世帯を含む)

貯蓄平均1151万円・中央値300万円

  • 金融資産非保有:24.2%
  • 100万円未満:9.8%
  • 100万円~200万円未満:7.0%
  • 200万円~300万円未満:5.7%
  • 300万円~400万円未満:5.7% 
  • 400万円~500万円未満:3.3% 
  • 500万円~700万円未満:6.8%
  • 700万円~1000万円未満:5.2% 
  • 1000万円~1500万円未満:8.0%
  • 1500万円~2000万円未満:4.7%
  • 2000万円~3000万円未満:6.9% 
  • 3000万円以上:10.1% 
  • 無回答:2.6%

上記の統計によれば、平均は1000万円を超えているものの、中央値は300万円まで下がりました。

分布を見ると3000万円以上が約1割となっているため、平均に影響しているのでしょう。

実際には貯蓄ゼロが4世帯に1世帯となっており、厳しい貯蓄事情が垣間見えます。

まとめにかえて

今回は年収400万円台世帯の貯蓄をみてきましたが、年代によっても、また家族の働き方や人数などによってもさまざまです。

ただ平均や中央値は一つの目安になります。まずは目標を中央値の300万円として、年いくら貯めるか、月いくら貯めればいいか、計算してみるのもいいでしょう。

今は預貯金だけでなく、NISAやiDeCoといった国の税制優遇制度も話題です。

投資はリスクもありますが、長い目で見てどのような方法で貯蓄していくのが合っているのか、これを機に情報収集してみてはいかがでしょうか。

参考資料

宮野 茉莉子