「厚生年金・国民年金」最新データから平均支給額を調査。厚生年金は前年度より減少へ 2022年12月公表の厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を大解剖

「厚生年金」前年度からは減少に

前年度からの推移も確認しましょう。厚生労働省の「令和2年（2020）度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2020年度の年金支給額は次のとおりでした。

国民年金

〈全体〉平均年金月額：5万6252円

• 〈男性〉平均年金月額：5万9040円
• 〈女性〉平均年金月額：5万4112円

厚生年金

〈全体〉平均年金月額：14万4366円

• 〈男性〉平均年金月額：16万4742円
• 〈女性〉平均年金月額：10万3808円

※国民年金の金額を含む

2021年度にかけて、国民年金では116円の増加、厚生年金は401円の減少となりました。特に厚生年金では男性の減少が大きく、1362円のマイナスです。

反対に女性の厚生年金は増加傾向にあり、878円増えました。働く女性は増加傾向にあるため、今後はこのように男女差が埋まることも予想されます。