日本人の平均年収「400万円台」は本当に変わっていない?

まずは日本人の平均年収の推移について確認しましょう。

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、平均年収は以下のとおりです。

令和3年(西暦2021年)の平均年収

平均給与:443万円

  • 男性の平均給与:545万円
  • 女性の平均給与:302万円

次に、30年間の平均給与の推移を厚生労働省の資料より確認しましょう。

出所:厚生労働省「図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)

平成3年(1991年)には平均年収470万円を超えており、現在よりも高い数値を記録します。

それ以降日本の平均年収は「約400万円台」であり、30年以上ほとんど変わっていないといえます。

それどころか、それまで400万円台後半だったものの、2008年以降は400万円台前半となっています。