株式市場の振り返り-手掛かりとなる材料難の中、日経平均株価は3日続伸

2017年6月27日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,225円(+71円、+0.4%) 3日続伸
  • TOPIX 1,619.0(+6.8、+0.4%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,197.7(▲4.6、▲0.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,215、値下がり銘柄数:654、変わらず:152
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:171、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は15億7,397万株、売買代金は2兆1,420億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。ただ、売買代金が2兆円を回復するなど、前日より増加はしたものの、商いの水準としては低いままです。手掛かりとなる材料不足から、模様眺めに徹している投資家は依然として多いと見られます。

そのような中、日経平均株価は円安進行などを背景に、寄り付き直後に一時+96円高となる場面が見られるなど、終日プラス圏で推移しました。しかし、相変わらず上値は重く、見せ場がないまま引けています。ただ、それでも1週間ぶりに3日続伸となり、着々と2万円台を固めているように思われます。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は小幅反落、売買代金は1,600億円超となる高水準に回帰

東証マザーズの出来高は1億460万株、売買代金1,604億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は1,600億円を超える高水準となり、25日連続の1,000億円超となりましたが、積極的な売買はあまり見られなかったようです。

なお、総合指数は小幅反落となり、再び終値で1,200ポイントを割り込みました。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されるでしょう。

ソニー、パナソニック、富士通などハイテク主力株が高値更新、しまむらは安値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)など指数寄与の大きい主力大型株が値を上げ、オリンパス(7733)、富士フイルムホールディングス(4901)、ブリヂストン(5108)なども堅調に推移しました。

また、一時112円/ドルの円安進行を背景に自動車株が上昇し、マツダ(7261)、トヨタ自動車(7203)が上昇し、ヤマハ発動機(7272)は年初来高値を更新しています。

その他では、パナソニック(6752)、ソニー(6758)、富士通(6702)などハイテク株で年初来高値を更新する銘柄が多く見られ、任天堂(7974)も続伸して40,000円にあと一歩まで迫りました。

一方、塩野義製薬(4507)が高値を付けた後に急落して引け、アステラス製薬(4503)も大幅安となりました。また、しまむら(8227)が大幅安で年初来安値を更新し、高島屋(8233)が急落するなど、小売株の一角が冴えない値動きとなったようです。

新興市場では、ドリコム(3793)が久々に値を飛ばして年初来高値を更新し、前日にストップ高となったサイバーステップ(3810)も大幅続伸となりました。一方、そーせいグループ(4565)、CYBERDYNE(7779)、ミクシィ(2121)など時価総額の大きい主力銘柄が軒並み大幅安で引けています。

青山 諭志