「祝い肴三種」といえば?

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おせち料理に欠かせない「祝い肴三種」。祝い肴三種とは健康や勤勉、子孫繁栄、豊作を願う三種類の縁起物の料理のことで、おせち料理の代表格です。

出所:農林水産省「”おせち料理”のいわれ」

関西では黒豆、数の子、たたきごぼうが多いのに対し、関東では黒豆、数の子、田作りが定番のようです。豊作を願う縁起物として、たたきごぼうを食べるか、田作りを食べるかが関東と関西の違いとも言えますね。

ごぼうは地中に深く根を張ることから、「細く長く家族の幸せが続きますように」との願いが込められた縁起物だそうです。

大阪府の高山や京都府八幡市は有名なごぼうの産地でもありました。

魚料理で使うのはサケ?ブリ?

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お正月に食べる魚料理にも、関西と関東で違いがあります。関西ではブリ、関東ではサケを使う機会が多いようです。

関西でお正月にブリを調理するときは、照り焼きにするという方も多いのではないでしょうか。

ブリは成長するにつれて名前が変化する出世魚のため、立身出世を願う縁起物として好まれています。「年取り魚」として、大晦日にブリを食べる家庭もありますよ。

関東で食べるサケは、「新巻鮭(あらまきさけ・あらまきざけ)」というもの。漢字で「荒巻鮭」と書くこともあります。