初詣の参拝手順

神社で初詣のお詣りをする際の参拝作法は、「手水舎」をしてから「二拝二拍手一拝」を行うのが基本とされています。

本章では、神社本庁が解説する「手水舎」と「二拝二拍手一拝」の正しい手順について紹介していきます。

参拝方法が曖昧な方や心配な方は、今年の初詣参拝時の参考にしてみてください。

手水舎(てみずしゃ)

神社本庁や各神社によると、「手水舎」の基本の流れは下記のとおりです。

各神社の参拝方法を参考に筆者作成

神社にお詣りする際はまず、「手水舎」で手と口をすすぎます。

日本では昔から清らかな水は穢(けがれ)を流すとされており、手水は禊を省略した手続きともいえます。

留意点として、柄杓に直接口をつけないようにし、手のひらから水を口に含み、すすぐようにしましょう。

ただし、昨今ではコロナウイルスの影響もあり、手水舎が立入禁止になっていたり、口に含むことを禁止していたりするところもあります。必ず神社の指示に従いましょう。

二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)

二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)の基本の流れは下記のとおりです。

各神社の参拝方法を参考に筆者作成

まず、お賽銭を奉納した後に腰を90度に折り、2回深く頭を下げます。

その後、胸の高さで両手を合わせ、肩幅程度に両手を開き2回手を打ちます。

両手を合わせる際には、右指先を少し下にずらすのが基本とされています。

2回、手を打ったあとは指先を揃え、目を閉じ祈願します。

祈願を終えたあとは、最後にもう一度腰を90度に折り、1回深く頭を下げ参拝は終了となるようです。

お賽銭はいくらが良い?

年神様への感謝の気持ちとして贈るお賽銭は、無理のない範囲内の額を納めるのが良いでしょう。

一般的には、「ご縁」という語呂合わせとして「5円」をお賽銭に入れるのが有名ですが、50円や100円を納めている人も多いようです。

実際に、プラネットが2022年12月12日に公表した「年末年始の過ごし方に関する意識調査」では、初詣で納める額の割合で最も多かったのは「51円~100円」という結果になりました。

出所:プラネット「Fromプラネット Vol.194<年末年始の過ごし方に関する意識調査>忘年会「参加したくない」が約半数 ~年末年始、あなたはどう過ごす?~」

2位が「101円~500円」、3位が「5円以下」となっていることからも、お賽銭に納める料金は自分の納得する額を入れると良いでしょう。