厚生年金と国民年金「一般的な夫婦」はいくら受給しているのか
ここまで一人当たりの受給額を見てきましたが、令和4年度の一般的な夫婦について、受給額は以下のとおり公表されています。
厚生年金のモデル夫婦(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の令和4年度の受給額は、「21万9593円」です。
これは「サラリーマンの夫と専業主婦の妻」の組み合わせで、今のシニア世代の一般的なモデル夫婦とされています。月約22万円と聞くと、生活できそうだという印象を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、生命保険文化センターの調査によると、老後の最低日常生活費は月額で平均22万1000円。また、ゆとりある老後生活費は平均36万1000円とのこと。老後必要と考える生活費は人それぞれとは言え、現役中と同様の収入を公的年金だけで賄っていくことは、なかなか難しいことと感じた方が多いのではないでしょうか。