5. 年金に依存しない老後生活に向けて
「厚生年金と基礎年金」の平均受給額を見ていきました。厚生年金の平均は14万4366円、基礎年金の平均は5万6252円です。
同時に分布もみることで、より個人差の実情がわかりましたね。
さらにここ2年は年金のマイナス改定が続いており、厚生年金受給者であっても「安泰」とは言えません。
昨今の物価上昇に対応するためにも、やはり老後資金は心強く感じられるでしょう。
日本年金機構の「ねんきんネット」や厚生労働省の「公的年金シミュレーター」など、年金額の試算ツールはいろいろあります。
老後に過度な不安感を持っていてもお金は貯まりません。大切なのは正しく危機感を持つことなので、まずは年金見込額を知ることが大切ですね。
危機感を貯蓄へのモチベーションに替え、客観的にマネープランを練ってみましょう。
年末年始の時間を有効に使い、将来のお金についてじっくり考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「スマホで簡単に年金額試算「公的年金シミュレーター」を4月25日から試験運用を開始します!」
太田 彩子