株式市場の振り返り-夏枯れ相場が続く中、日経平均株価は小幅続伸

2017年6月26日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,153円(+20円、+0.1%) 小幅続伸
  • TOPIX 1,612.2(+0.8、+0.1%) 小幅続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,202.4(+26.8、+2.3%) 大幅反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,104、値下がり銘柄数:775、変わらず:142
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:156、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は13億9,560万株、売買代金は1兆7,505億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。模様眺めに徹した投資家が増えたと見られ、出来高は今年3番目に低い水準となり、売買代金も2兆円を大きく割り込んでいます。夏枯れ相場が続いているようです。

そのような中、日経平均株価は寄り付きこそ軟調だったものの、その後は切り返して前場の序盤には一時+63円高となる場面が見られました。しかし、その後は上値が重くなり、終始20,160円前後で推移して引けています。1日の値幅(高値と安値の差)は77円に止まるなど、小幅続伸とはなったものの、完全な膠着状態だったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は大幅反発、出来高は15日ぶりに1億株割れの薄商い

東証マザーズの出来高は8,362万株、売買代金1,291億円となり、いずれも先週末より大幅減少でした。個人投資家も様子見に徹したと見られ、売買代金こそ24日連続の1,000億円超となりましたが、出来高は15日ぶりに1億株を下回る薄商いに終わっています。

ただ、総合指数は大幅反発となり、再び終値で1,200ポイントを回復して引けました。個人投資家の資金流入が戻ってくるのか、今後の動向が注目されるでしょう。

任天堂が約9年ぶりの高値を付け40,000円に迫る、2部指定替えの東芝は大幅安

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)など指数寄与の大きい主力大型株が値を上げました。

また、JT(2914)やNTTデータ(9613)も上昇し、塩野義製薬(4507)は年初来高値を更新しています。

その他では、パナソニック(6752)や任天堂(7974)が年初来高値を更新し、とりわけ、任天堂は約9年ぶりの高値水準となりました。

一方、ダイキン工業(6367)が年初来高値を付けた後に下落に転じて安く引けました。また、野村ホールディングス(8604)など金融株や、三井不動産(8801)など不動産株も軟調な値動きに終始しました。

その他では、村田製作所(6981)が反落となり、東証2部への指定替えが決まった東芝(6502)が大幅安で引けました。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が値を飛ばしてストップ高となりました。一方、UMNファーマ(4585)が暴落となり、ストップ安で引けたのが目立っています。

青山 諭志