4. ごく一般的な夫婦は、老後の年金をいくら受給しているのか
さて、ここまでのグラフでは、国民年金・厚生年金の「一人当たり」の受給額を見てきました。ただし、年金収入は世帯単位で把握しておく必要もあるでしょう。
2022年（令和4年）度の、「一般的な夫婦（モデル夫婦）」の年金額について、日本年金機構の「令和4年4月分からの年金額等について」より引用します。
出所：日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
これによると、厚生年金のモデル夫婦（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の令和4年度の受給額は、「21万9593円」です。
このモデル夫婦は、「40年間ずっと、夫がサラリーマンで妻が専業主婦だった場合」の組み合わせ。
今のシニア世代においては一般的な夫婦の類型のひとつですが、共働き世帯が増える「いまの現役世代」にとっては、決して多数派とはいえない世帯のタイプといえそうです。
