【60代の収入と労働】年金問題を引き起こす高齢化の状況と未来予想図
世界の総人口は2020年の77億9480万人から2060年には101億5147万人に増加すると考えられているものの、65歳以上の割合も17.8%まで上昇する見込みとなっています。
なかでも日本は世界最高の高齢化率で、すでに総人口1億2550万人のうち28.9%が65歳以上の高齢者という状況です。(令和3年10月1日時点)
さらに43年後の2065年には総人口が8808万人まで割り込むうえ、65歳以上人口が38.4%まで上昇すると推計されています。
1950年には12.1人の現役世代で1人の65歳以上の高齢者を支えることができましたが、2065年には1.3人で1人の高齢者を支えなければいけない計算になります。
将来を悲観するなという方が難しい状況のなか、懸念されるのが増加する一人暮らしの高齢者です。
65歳以上の一人暮らしの割合は1980年の男性4.3%・女性11.2%から右肩上がりに増加を続け、2020年には男性15.0%・女性22.1%に。
一人暮らしそのものが悪いわけではありませんが、「1人分の年金で老後を乗り切る可能性」をまえに金銭的な対策の強化が求められるでしょう。