【60代の収入と労働】働き続ける60代。その心は

ここからは独立行政法人労働政策研究・研修機構「60代の雇用・生活調査結果」から、60代の労働意欲についてみていきます。

少し前の調査にはなりますが、最新の2019年の結果では以下のような就業率となりました。

出所:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『「60代の雇用・生活調査」結果』

◆男性の就業率

  • 60~64歳    80.8%
  • 65~69歳    59.6%

◆女性の就業率

  • 60~64歳    59.8%
  • 65~69歳    41.1%

このうち「いきがい・社会参加のため」に働く人は33.4%、「時間に余裕があるから」は22.6%です。

一方、「経済上の理由」で働く人は76.4%と必要に迫られて仕事を続けている人が大半であることがわかります。(※いずれも複数回答可)

いまの日本の年金の受給開始年齢は原則65歳ですから、60~64歳の間に働くことは不思議ではありません。しかし、65歳以降も働きつづけることについては捉え方が分かれることになるでしょう。