1. これまでの住宅ローン金利推移

1.1 長期的な住宅ローン金利推移

まずは、長期的な住宅ローンの金利推移を見てみましょう。

2016年にマイナス金利政策が導入されて以降、長らく低金利が続いていることが分かります。

長らく続いてきた低金利ですが、これらの表を見ると2022年以降、住宅ローンの固定金利に変動が見られています。

この金利上昇について、2022年以降に焦点を絞って具体的に見ていきましょう。

1.2 2022年2月 各金融機関が固定金利引き上げへ

2022年2月、メガバンクをはじめ各金融機関が固定金利の引き上げを発表しました。

これは固定金利の指標となる日本の長期金利が米国の利上げの影響を受けて上昇したことによるもので、マイナス金利政策導入前の水準まで引き上げられたことになります。

【10年固定最優遇金利】

三井住友銀行における2022年以降の住宅ローン金利推移を例に見てみましょう。

次に楽天銀行における2022年以降の住宅ローン金利推移を見てみます。

どちらも2022年に入って以降、固定金利に上昇傾向があることが読み取れます。

1.3 2022年3~5月 固定金利さらなる引き上げへ

長らく続いた低金利に久しぶりの金利引き上げが見られた2022年2月。以降、3~5月にかけてさらなる固定金利の上昇が各金融機関から発表されました。

【2022年3~5月各金融機関10年固定基準金利推移】

メガバンク3行の基準金利は2013~2014年以来8年ぶりの高水準となっています。

1.4 2022年6月以降 各金融機関引き上げ引き下げ対応さまざま

2022年に入って以降多くの金融機関がそろって金利を引き上げる傾向にありましたが、上記のグラフからも分かる通り、2022年6月以降は各金融機関それぞれ対応が異なっています。

これは目安となる長期金利の動きにかかわらず、他行の動きなどによって各金融機関が独自の判断で固定金利を設定し始めたためと考えられるでしょう。

【2022年6月~9月各金融機関10年固定金利推移】

上記以外の他行も、ここ数ヶ月は引き上げ引き下げと動きは各々異なっています。

1.5 変動金利は2022年以降も横ばい

全体として上昇傾向にある固定金利に対し、上記グラフからも分かる通り、変動金利は長期的に横ばいが続いています。

日銀は金融緩和政策を維持する姿勢を変えておらず、変動金利の目安となる政策金利はいまだマイナスを維持していることから、変動金利には現時点で動きが見られていません。

金利変動の仕組みについて詳しくは以下の記事に書かれています。参考にしてください。